六価クロム
●六価クロムとは
 クロムは銀白色の光沢のある耐食性、耐熱性、体摩耗性に優れた金属で、ステンレス鋼の重要成分として利用される。一方、無機のクロムは幾つかの酸化数を取りうるが、通常は3価が最も安定である。また、6価のクロム(六価クロム)は強い酸化剤で金属メッキ、皮なめし、顔料などで広く用いられる。クロムは多くの生物にとって必須元素と考えられているが、六価クロムは主に職業性の経気道曝露により人にクロム潰瘍、鼻中隔穿孔、感作性皮膚炎、肺がんなどを引き起こすことが知られている。
1973年3月、東京の地下鉄工事中に化学工場の跡地から六価クロム化合物を含む鉱滓が発見され、六価クロムによる土壌汚染問題が大きな社会問題となった。六価クロムによる環境汚染を防止するため、水及び土壌の環境基準の他、水質汚濁防止法(1970)の排水基準が設定されている。

EICネット(六価クロム)より引用


六価クロム溶出試験の必要性について
概要
 セメント及びセメント系固化材により地盤改良した土壌から、条件によっては六価クロムが土壌環境基準(0.05mg/L)を超える濃度で溶出する可能性があるため、建設省(現国土交通省)より「セメント及びセメント系固化材の地盤改良への使用及び改良土の再利用に関する当面の措置について」という通達がだされています(平成12年3月24日)。
 これによりセメント及びセメント系固化材を使用した地盤改良工事では、現地土壌及び使用固化材の六価クロム溶出試験を実施し、土壌環境基準以下であることの確認が必要となっております。 
通達及び参考資料集


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